読書好きの日常

日々の徒然なる出来事を綴ってゆきます

今年の北アルプスは槍だった

2009年8月以来、実に10年ぶりの槍ヶ岳だった

前回のパートナーは小3の長男、今回は中3の長女。

考えてみればあっという間の10年だったな。

 

前回は初めての上高地入山で、テント泊の装備でババ平泊。

 

2009年のババ平と大曲り

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夜から雨が降り始めて朝になっても止まず、濡れたテントを背負ってグリーンバンド

まで上がったが雨足は強くなるばかり。殺生キャンプ場を諦めてヒュッテ大槍へ。

 

初めての小屋泊まりで布団1つに大人二人という体験をした。土間で夕食の素泊まり。

翌朝は幸いなことに雨は止んだが雲が多く、槍沢が上から見下ろせない状況。

ヒュッテ大槍にザックを置いて東鎌尾根から槍ヶ岳に登頂を果たした。

 

今年はダイエットをして当時より体重を10kg近く絞ったが、普段の運動不足も考え、

小屋泊まりでの槍ヶ岳山行とした。計画的山小屋山行は初めてのこと。

 

今まで前泊で奥飛騨の民宿を利用していたが、今回は移動日に入山して横尾山荘へ。

上高地から3時間と近く、入浴ができる快適な山荘だった。一人1ベッド。

 

翌日も10年前とは打って変わって快晴。槍沢を詰めてグリーンバンドへ上がると

ドーンッと槍が姿を現す。10年前はこのテンション上昇が雲隠れしていたんだな。

 

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ここまでもかなりきつい登りだった。水場で冷水を貪り飲んだぐらい、熱中症手前。

テンションは確かに上がるが、見えてもなかなか近づかない。

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ザックは例年のテント泊の半分の容量で、重量は半分以下なのだがキツイな。

この先のヒュッテ大槍分岐から先の九十九折りの苦しみだけが記憶にある。

 

ペース的にはこの時と一緒かな。休み休み登っていく。

 

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13時過ぎに泊地の殺生ヒュッテに到着。早速カレーを食べて腹ごしらえ。

荒天時は混み合う事もあるそうだが、この日は晴天で泊り客は20人弱だった。

 

 

昼食が終わると土間にザックをデポして部屋に上がらずにそそくさと出発する。

ヘルメットを着けてヒュッテ裏の東鎌尾根に上がりアタックザックで槍の肩小屋へ。

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10年前はガスで槍沢の視界が無かったが、今回は丸見え。高度感がハンパない。

 

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40分弱で肩の小屋に到着し、穂先へ出発。渋滞はなく20分弱で頂上に着いた。

祠の前でお約束の記念写真を撮ってもらったあと、しばし360度の景色を眺める。

 

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肩の小屋(槍ヶ岳山荘)もはるか下に見える。10年前もこれは見えていた。

去年登った百名山鷲羽岳も見えていた。表銀座コースも前穂高の連なりも。

 

10年前は最終日の朝に槍の穂先に上がり、ヒュッテ大槍を出たのが11時過ぎ。

ひたすら歩き続けても上高地BT到着が19時近くになったので、今年は早降りを。

 

翌朝は朝食を済ませて6時半には下山開始。13時過ぎには上高地BTに着いた。

愛用していた平湯BTのアルプス浴場が昨年秋に閉鎖されたとのことで、

これまた10年前以来の『ひらゆの森』で汗を流した。ここは変わらんなぁ。

 

ババ平キャンプ地はトイレの建物が立っていて水場も整備されていたけど。

さて、来年はまたテント泊で涸沢か?小屋泊になるのか?

 

下山日から下肢全体の筋肉痛が丸3日ほど続いた。階段の『降り』がつらい。

来年は準備の日帰り山行をきちんとしておかねば。